ちょっとだけ真面目に書く。
気づけばパニック症とは10年の付き合いになります。この症状とはズッ友だと思っていたが、
最近になり、ようやく、お別れが見えました🌸
一番最初に発作が起きたのは 17歳の頃。
朝、通学のため電車に乗っていたら、急に心臓がバクバクしてきて、次第に焦って呼吸の仕方が分からなくなり、冷や汗もダラダラ。
そしてなぜか絶対に死ぬと強く思った。
いつも通りの朝で、なんの前触れもなく突然その状態になった。
でも この満員電車で倒れたら人に迷惑がかかるから、落ち着け。落ち着け自分。って根性で頑張って耐えようとした。
けどもう、息苦しさで意識が朦朧としてたから降りるはずの駅じゃないとこで倒れ込むように降りた。そしてそこからは記憶がない。
しばらく、その駅のホームの地面の端で倒れ込んでいたんだと思う。
お水を買って一回落ち着いて、もう一度電車に乗って学校に着いたのはお昼だった。
これ余談ですけど面白いのがさ、
金髪のヤンキーみたいな女が倒れてると、朝まで飲んだ酔っぱらいと思われて誰も助けてくれないの(笑)
貧血の時みたいに視界は真っ暗だったけど、耳だけは聞こえてて、
おじさんの声で「朝からクソが!この酔っぱらい!」と蹴られたのを最後に私はブラックアウトした。
それが17歳。初めて発作が起きた日の話。
もしも私がブレイキングダウンに出ることがあれば対戦相手はアイツだよ。
10年忘れてねえからな、クソジジイ😄
その日からは、毎日が緊張感のある通学になった。
また苦しくなったらどうしようってドキドキしちゃって。
こういう時に発作が起きるとか、法則が分からないのも自分的にツラかった。
そして電車で苦しくなる頻度が少しずつ高くなっていって、18歳の時にようやく病院に行く。
MRIを撮ったり、血液検査したり、たくさん検査した結果、全くもって異常なしと言われた。
バカ言え。んなわけあるかと。
反論する私に、
考えられるのは"脳貧血"と医師は告げた。
だから、22歳までは「私よく脳貧血になるから電車乗るの怖いんだよね〜😅」と周りに言っていました。
そして22歳の秋頃。
倒れる頻度がものすごく高くなる。
電車に乗るたびに発作が起きるようになっていた。その頃はライブハウスや職場、家の中でも発作が起きてた。
生きにくいし、周りに謝ってばっかりで精神的にもキツくなってたから、貧血に良いことは全力でやった。
・鉄分を取る
・痩せすぎない太りすぎないよう、ご飯もきちんと食べる
・ビタミンCのジェルを飲む
他にも少し神経質かな?というくらい色々やってたけど、良くも悪くもならず。
ついに電車はおろか、外に出ることも怖いと思い始めた。
また病院に行った。
「急に心臓がバクバクして苦しくなって、死ぬかもと思うことがある。それで本当に倒れます。外に出るのが怖い。」
これだけ伝えたら何の検査もせず精神科を勧められた。
びっくりした。
中学生の頃から睡眠相後退症候群だから確かに自律神経は乱れてると思うけど、普通に毎日楽しんで生きてたのに突然の精神科。わたし何かおかしいこと言ってるのかな?って。
何を言われるのかが気になった私は、翌日すぐ精神科へ行く。
そこで初めてパニック症と診断される。
パニック症の症状を聞くと、今までの自分にすべて気持ちがいいくらいに当てはまっていて、今までずっと悩みの種になっていたものがスッと消えた気がした。
その時点では、変わらず付き合ってくものではあったけど、○○をすれば確実に治るなどといった治療法がないとはいえ、完治しない病気ではない。
ゆえに、一生付き合っていかなくちゃいけない病ではないということ。
そして私は、あの発作では死なないこと。
その2つの事実と病名が分かっただけでもすごく心が楽になった。
脳貧血だと思ってた頃は、貧血で電車に乗れない、外に出るのが怖いだなんてどうかしてるのかもと思って無理をし続けていたし、この症状には一生悩まされるのかと不安だったから。
そこからは、やっぱり相変わらず生きにくさはあったけれど、
"電車に乗れないのも、外に1人で出かけるのが怖いのもパニック症だから仕方ないこと"と思えるようになった分、だいぶ気が楽だった。
なんだかパニック症という盾を手に入れたような、そんな気持ちである。
だが、私が安心したのとは裏腹に、
周りの人々は私に障がい者というレッテルを貼るようになっていった。
パニック症=完治しない=障がいだと勘違いされていたのだ。
多分、「パニック障害?不安障害?障害ってついてるし障害者なんじゃね?」みたいな短略的な考えでそう思ったんだろう。知らんけど。
これは結構食らった。
障がい者だと思われたくないとか、そう決めつけられて怒ってるとか、そんな話ではなく、
今まで普通に話してた人たちに嫌な線の引かれ方をしたことが物凄く嫌で傷ついた。
私がいつもの調子で明るく、
「脳貧血って言われてたけど高校の時からずっとパニック症だったらしいわ!(笑)」と言うと、あからさまに友達から引いた顔をされた。
仲良いと思ってた友達が、見下したような態度を取り始めたのにも驚いた。
あと、過度に優しくなり、障害持ってる人に優しくしてる俺私🥺に酔いしれてるやつもいた。
こんなやつらと友情関係を築いてた自分に悲しくなった。
誰だって向き不向きがあるけど、あなたは電車に乗るのが苦手なんだね!くらいの軽い話を、
ごちゃごちゃ難しくして、気色悪い解釈する人がそもそも苦手なので、
避けていたら自然と消えた。
やっぱり友達も恋人も作るのは簡単だけど、長く付き合っていくのって難しいんだなと
この出来事で改めて痛感した。
そのことを学ばせてくれてありがとう。とは今でも思ってる。
パニック障害とは言うけど、
感覚的には、高所恐怖症とかと同じ類に思っていただければ。と私は思ってる。
だってそうじゃん。パニック障害もといパニック症を患ったからって途端に弱い人間になったわけじゃないし。
私は私。中身は変わってない。
だから言わなきゃ誰も気づかない。
○○恐怖症もたくさんあるけど、高所だったら高いところに行かないと気づかれないし、
その人が高所恐怖症というのは見た目や言動では分からないでしょ?
パニック障害もまったく同じなんだよね。
現に、私はパニック症ということを全然隠してないけど、声を大にして言う話でもないから、いまだに私がパニック症だと知らない友達もいる。
症状が酷くなってきた22歳からは、
私はパニック症と上手に付き合うために まずは生活をガラッと変えた。
もう電車は乗らなくなった。徒歩かタクシー。もしくは友人の送迎に助けてもらった。
タクシーでもたまに発作は起きていたけど、心臓がバクバクしてきた時点、呼吸ができなくなる前に、一度車を止めてもらって外に出て水を飲んだり抗不安剤を飲むなどすると落ち着いた。
職場から徒歩1分のマンションに引っ越し、
極力、買い物も、飲みに行くのも、徒歩5分圏内にした。
今はネットスーパーとか通販があるから買い物は全く困らなかったかな。AmazonとZOZO大好きだよいつもありがとう😘🤝🏻
飲食街だったから飲みに行くのも全く困らなかった。
ちなみに私は、幸運なことに職場では発作が起きませんでした。
そんな感じで普通に充実していたというか、
むしろ、徒歩5分圏内でこんなに楽しめる場所に引っ越した自分、勝ち組なのでは?と思った。
家賃が高めの広い家だったし立地も良かった為、友達と当時の彼氏も毎日のように来てたし、家族もたまに遊びに来てて、あれ?なんか楽しい??
通勤にも時間取られないし最高かも…?
なんと私は、
生きにくいと思っていたパニック症のおかげで、
生きやすい暮らしを手に入れたのだ。
じつに目から鱗である。
そうした生活から約5年ほど経ち現在26才。もう少しで27才。
在宅介護の為、祖母宅に引っ越した。
彼氏は懲りた。友達は増えた。家族とも良い距離感で良好。仕事は辞めた。在宅介護は大変。定期的に友達と遊んでる。都心部から離れた祖母宅にいるので電車に乗ってる。電車に乗って待ち合わせ場所へ行っている。
最初は数年ぶりの電車が異常に怖くて、情けないけど3時間くらい駅の椅子に座ってた。
一番症状がひどかった時に比べたら、だいぶ良くなったと思うけど、
やっぱり乗るのは怖いし勇気が出なくて。
でも意を決して乗った。乗車時間は10分くらいだろうか。ずっと目を瞑って乗ってたら都心部に着いた。普通に着いた。
そこから調子に乗った私は、電車に乗ることに何度もチャレンジした。
毎日ではないけど週1くらいで乗ってみた。
何度か発作が起きそうになった時があったけど、一度よくわからん駅で降りて気持ちを落ち着かせたらまたすぐ乗れた。
2回だけ発作が起きた。完全にブラックアウトするまでのやつが。
今は用事がある時だけ(毎月数回)乗ってるけど、2ヶ月ほど全く発作が起きてない。
多分、私の中からパニック症はいなくなったんだと思う。
長い付き合いだったけど、完治と言っていいだろう。
完治からの再発の可能性はあるけど、一旦私は完治した。
もし、同じ病に苦しんでる人がいたら、
こいつ(パニック症)は一生じゃないよ。私みたいに10年付き合う人もいれば、1年くらいで治る人もいるみたいだから。期間は人それぞれだけど、なっちゃったもんはしゃーない。一時的に不得意なことが増えただけだと思おう。色んな症状があるから一概には言えないけど、出来るだけこいつのことは無視。こいつまじでウザいけどいずれ消えるから頑張ろうね。
って伝えたい🏌🏻♂️
そしてアイツには手紙を書いた。嫌なやつだったけど長い付き合いでしたから。私も日本人なので義理人情で一応ね!一応!
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パニック症a.k.aパニック障害へ
パニック症、元気してるか?
こっちは元気でやってるよ。
お前とはズッ友だと思ってたけど、お前って突然来て去り際も突然なんだな。ほんと"突然"が好きだなお前。私を振り回すなよ。
正直お前がいなくなってくれてものすごく嬉しい。だけど聞いた話によると、お前また戻ってくる可能性もあるんだって??
やっぱお前って厄介なやつだな。
お前のせいでクソジジイに事実とは異なる決めつけで暴言吐かれて蹴られたり、友達の嫌な部分を見つけてしまったり、ほんと散々だったよ。私もだけど、お前も10年お疲れ。
もう戻ってくんなよー。私の中にお前の席ねえから!
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長文になってしまったが、
1人のパニック症患者の卒業式として大目に見てくださいっ🎓🌸
私、おめでとう‼️‼️‼️‼️‼️
#パニック症
#不安障害